Renoise - DAW
2024-12-08Renoiseとは
DAW(Digital Audio Workstation)の一種。
特徴
Tracker
Trackerと呼ばれるタイプのDTMソフト (例: Fast Tracker II)。ただし、他のTrackerと異なり、DAWと呼んでいい充実した環境が作られている。
ピアノロールと違い、上から下に向かってA-3とかC-4とか音名を列挙していく形式。
サンプルベース
Tracker自体がそういうものだが、サンプリング音源をメインで使用することが想定された設計。
ただし、RenoiseはVSTも使える。
パターンを打ち込んでその部分をリサンプリングし、更に加工する、といったこともできる。サンプルに対する操作が充実している。
内蔵機能で大体のことができる
内蔵エフェクトが十分揃っており、それだけで作曲することもできる。
また、エフェクトは内蔵もプラグインもTracker内のFXで操作できるので、効き具合の調節を始めとしたいろいろな変化をリアルタイムで与えることができる。
サイト
以下所感
ここ最近、Renoiseで作曲することが多くなってきました。Studio Oneも持っていますが、Renoiseのほうがやりたいことができると感じることが多いです。
向き不向き
向いているもの:
- 打ち込み的な音楽 (例: テクノ, DnB)
- リズムが複雑なもの
- サンプルを切り刻んだり逆再生したりするもの
向いてないもの:
- 生演奏的な細かいニュアンスが必要なもの (リアルタイムでレコーディングしたいなら他のDAWのほうがいい。できんことはない)
上記以外は「向いてるわけではないけど普通にできる」くらい。
DAWとは思えないほど動作が軽いので、さっと立ち上げて簡単にスケッチするような使い方もできます。思いつきを書き留めるまでの障壁を下げるというのは地味にクリエイティブを支える要素なのではと思います。
トラック全体を俯瞰しやすい
トラック全体を俯瞰しやすいのも良いところですね。
一般的なピアノロールの場合、ループブロックがトラックに並んでいて、それを選択するとその中身がエディター画面で見られる、という感じが多いと思います。Trackerの場合、表示が非常にコンパクトなので、列がトラック、行がノートの表として見ることができ、トラックを横断してノートの発声タイミングを見ることができます。
これのお陰で楽曲が複雑になっても、さほど複雑になった感がありません。
音の高さは視覚的にわかりにくい
Trackerは音の高さに関しては視覚的にわかりにくいです。
しかし慣れ次第で音名を見ればわかるようになります。
一度入力したものを編集しやすい
発声タイミングをズラしたり、ノートオフのタイミングを調整するのにはむしろTrackerのほうが適しています。
Insertを押せば行が挿入されて間隔が開き、Backspaceを押せば行が削除されて間隔が狭まります。テキスト入力のような感覚で編集できます。
他のDAWの場合は、マウスを使用してノートの位置をずらしたりする必要があります。若干遅いです。
一度入力した音のトランスポーズも簡単です。パターン内または選択範囲に対して、ファンクションキーを使ったショートカット一つで音を上げ下げできます。ピアノロールだと視覚的に操作できますが、速くはありません。目当ての音階があるならこちらのほうが早いです。
プロジェクトファイルがコンパクト
作ったプロジェクトファイルの携帯性がいいです。xrnsファイルの中に楽曲情報がすべて入っています。
VSTを使っている場合は他の環境で再現できない場合がありますが、サンプルだけで作った場合はRenoiseだけ実行可能な環境であればどこに運んでも同様のものが再現できます。
地味にUIがいい
デフォルトで画面上部にスペクトラムアナライザがついているので、これでどの周波数帯が鳴っているのか確認できます。
トラックごとに見ることも全体を見ることもできるので、ミックスする際にイコライザをかけるときの参考になります。
また、その隣にPhase Viewという、音の位相が見られるスコープもついています。これで左右のどっちに音が振れているかも確認しながら進められます。
プラグインを使えば同様のことは実現できますが、綺麗にまとまっているので無意識に見ながら作業できます。
キーボードショートカットが豊富
キーボードショートカットが豊富で、慣れるとほとんどキーボードから手を離すことなくすべての操作ができます。
このへんはvimっぽいですね。Vim, Blender, Renoiseと、各業界に一つは精神的Vimがあるな……と最近思っています。
キーボード (midiでないほう)でノートを入力できる
音の入力もキーボード(鍵盤じゃない方)で行えます。各キーを鍵盤に見立てたような感じで音を鳴らすことができるので、入力モードに入ったら鍵盤を弾くようにキーを押せば音を入れられます。
なのでMIDIキーボードを持っていなくても近い感覚で音を入力でき、これはマウスでピアノロールに打ち込むよりも遥かに早いと自分は思います。
総評
とにかく高速に楽曲を制作 & 編集できるといった印象です。
その速さで浮いた時間を創造的な思考に割くことができます。ただし、その速さが疲れることもあるかもしれません。
ショートカットキー
よく使うもの。
- Increase one Edit Step: Ctrl + ^
- Decrease one Edit Step: Ctrl + -
- Edit Step x 2: Alt + ^
-
Edit Step / 2: Alt + -
- Move up and down with Edit Step: Shift + ↑, ↓
-
Move next and previous Pattern: Ctrl + ↑, ↓
- Insert new Track: Ctrl + T
- Delete a Track: Ctrl + Shift + T
- Insert new Group: Ctrl + G
- Delete a Group: Ctrl + Shift + G
- Insert new Column: Ctrl + Shift + →
-
Delete new Column: Ctrl + Shift + ←
- Begin selecting: Ctrl + B
-
End selecting: Ctrl + E
- Clear notes or effects: Delete
- Insert a row: Insert
- Delete a row: Backspace
- Insert a row in the current column: Ctrl + Shift + Insert
-
Delete a row in the current column: Ctrl + Shift + Backspace
- Raise one Tone: Alt + F2
- Lower one Tone: Alt + F1
- Raise one Octave: Alt + F12
-
Lower one Octave: Alt + F11
- Humanize: Shift + H
- Linear Interpolation: Shift + I
-
Lagarithmic Interpolation: Shift + L
- Shrink: Shift + F8
-
Stretch: Shift + F7
-
Sampling selected area: Ctrl + Shift + R
- Play: Space
-
Play from current line: Shift + Space or Enter
- Focus on the next view: Ctrl + Tab
-
Focus on the previous view: Ctrl + Shift + Tab
- Raise one Octave(for Keyboard): Ctrl + ]
- Lower one Octave(for Keyboard): Ctrl + [